私の映画との出会いは昭和29年(1953)の「ゴジラ」(監督:本多猪四郎)と記憶している。観た日から暫く、ゴジラに追っかけられる夢を見てはうなされていた。
当時はこの映画が「反核」へのメッセージが有るなど知るよしもなく、ただただ怖かっただけである。「ゴジラ」から54年の今夏、同じく「反核」を主題にした佐々部監督の 「夕凪の街 桜の国」を観て感銘を受けた。
芸能人との出会いは昭和33年(1958)下関市制施行 七十周年記念に開催された「下関博覧会」においての菅原都々子さん。彼女のちょっと舌足らずの歌声「月がとっても青いから」は、今でも鮮明に覚えている。
〈夕凪の街〉は昭和33年が舞台であり 「月がとっても青いから」 は映画の中で、麻生久美子さん演じるヒロインが恋人と歌う印象的なシーンとなっている。
改めて菅原都々子さんを調べてみたら、80歳を迎える今年、現役を引退されるようで有る。
出身地、十和田市においては同曲のカラオケコンクールが開催されるようで、この名曲がずーっと歌い継がれていくのは嬉しい。
奇しくも十和田市においては佐々部監督の最新作「三本木農業高校、馬術部」の撮影が行なわれている。
見えざる糸の繋がりを感じ、縁(エニシ)の不思議さと思うこの夏であった。